味わう

健康的な問題のことを書くのはなぜか気が進まないが、かれこれ10年前からいろんな臓器に慢性的な疾患がある。突発性難聴もその一つ。どうやら私は耳鼻咽喉が特に弱いよう。突発性難聴と言っていいのかどうか、一年に最低一度は発生する。そして、この春からそれに聴覚過敏が加わった。食器がぶつかり合う音やある種の大声が耳に痛い。これを何とかできたらいいなぁとネットで調べたところ、東京に耳鳴りや聴覚過敏に良い整体をしているところがあった。先日の一時帰国でちょうど東京へ行く予定になっていたし、時間もありそうなので、ダメ元で行ってみることにした。

スイスに戻る前日で、この先通院することはできない。整体師の方によると、自律神経の乱れもあるという。自分でできることを教えて欲しいとお願いしたら、いくつかのマッサージのほかに「朝の散歩」と「味わって食べること」を勧められた。

朝日を浴びながらの散歩。なんて優雅だろう。気持ちいいだろうなぁ……と思いつつも、スイスもずっと猛暑で、朝もかなり暑い。仕事も入っていた。ということで、まだ実現せず。この先、ちょっと余裕があるときに初めてみたい。

味わって食べること。これは特に1人で食べるお昼に実行している。今まで雑誌などをめくりながらささっと食べていたのだけれど、これをやめて、食べるものをきちんと見ながらいただいている。味わって食べると、自然とよく噛むようにもなる。

散歩も味わって食べることも、ふと聞くとなんてことのないアドバイスのようだけれど、要は人間らしく生きなさいということなのだろう。自然の光を浴びて体を動かし、きちんと食べる。生活の基本だ。

聴覚過敏は良くなってきていたけれど、また突発性難聴が起こって逆戻り。これまで運よく聴覚は戻ってきている。この先、どうなるかわからないけれど、いずれにしても整体師の方からは生きる上で貴重なアドバイスをいただいたと思っている。

庭からいつも素晴らしい夕陽が見える。今度は外に出て朝日を見なくちゃ

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