2012年1月1日、多くの人に苦しみを撒き散らした1年が幕を閉じ、新たな年が明けた日のチューリヒからは、遠くに連なるはずの雪山がすぐそこにあるかのように見渡せた。これほどの壮観な景色が現れるのは珍しい。引越し先の近くにある湖のほとりを歩きながら、つい何度もシャッターを切った。
デジタルカメラが普及する前は、夫にいつも「1フラン、あ、また1フラン」と言われていた。焼き増し代が1枚100円近くする時代だった。この日も、立ち 止まってばかりでなかなか前に進まないわたしに苛立ったようで、久しぶりに「1フラン」という声が飛んできた。でも無視ムシ。
あれだけの災難からすぐに立ち直れなどできないが、1人でも多くの人に少しでも多くの笑顔が訪れる1年になって欲しい。
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