ルーシャのその後

リーノが突然いなくなってからもう2カ月以上が経つ。時間の経つのはあっという間だ。今でも悲しさ、そして悔しさは時々ふっと沸き起こる。でも、どうしようもない。こういう運命だったのだ。

ルーシャは近所の猫と、特に隣のレオとときどき遊んでいる。レオはリーノと同じ毛並みの猫。リーノよりもワイルドな顔つきとくにゃくにゃの体をしている。レオがいてくれて、とってもありがたい。

さて、ルーシャはどこにいるでしょう?

 

 

 

昼間は犬や馬が通るので(もちろん人間と一緒に)、日暮れ後にときどきルーシャと散歩に行く。暗闇の中ではルーシャもひと際元気がいい。私たちは家の前の砂利道を行ったり来たりするだけで終わり。ルーシャはそのあと暗闇に消えていく。どうやら、ネズミをきちんと(!)捕まえているらしい。目の前の野原にはネズミの巣がたくさんある。ルーシャの鼻がそれをきちんと教えてくれる。ある朝、こ~~~んな大きなネズミを空中に放り投げていた。しばらくすると食べ始め、しっぽと胆だけ残した。その数日後にもテラスにまたまたネズミ食のあとが……。

夏の夕暮れは美しい

先週、ルーシャ専用の猫ドアをつけてもらった。ネズミを家まで持ち込んでくるのが恐ろしかったので、ずっとつけていなかったのだけれど、リーノがいなくなり、ルーシャが自由に出入りできるようにと、夫が決心したのだ。最初は快適な自動ドア(私たちが開け閉めする)を使いたがったけれど、今日やっと外からも自分でドアを開けて入るようになった。これで私たちもちょっと気が楽かな。外出していても、あまり心配しなくて済む。ルーシャもリーノと同じようにチップを首に入れていて、このドアはこのチップにしか反応しないので、レオが勝手に入り込む心配もない。ネズミも外で遊んで食べる習慣ができているようだし、血のりが壁に着くこともないかな。

 

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