春の寒い日に思う

あの春の日々からまた冬へ。異常ともいえる温かさが何日も続いた後、芽を出し、葉っぱをつけた植物たちは今、危機に瀕している。明け方は零下、昼間も雪が降るという寒さが舞い戻り、元気に芽吹いていた我が家のアジサイも、葉っぱが茶色になってしまった。これからまた雪になるかもしれないというのに、大丈夫かしら。

目の前のタンポポ畑も雪の下に

雪が降ったり日が差したり。4月の天気は忙しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私たちは庭の花やカボチャの芽くらいの心配で済むけれど、農家の方々の心中はそれどころではないだろう。かがり火などを焚くなど、いろいろな対策を取っているようだが、この冷え込みも異常だそうで、あまり効果は期待できないという。リンゴだかイチゴだか、今年は不作となるようだ。毎年、イースターあたりに天気が崩れるのが当たり前になっているとはいえ、この寒さは尋常ではない。

尋常ではないと言えば、私の鼻もなんだかいつもと様子が違う。今年は花粉症の症状がほとんど出なかったのだ。私の花粉症歴は自慢できるほど長い。日本にいるときは杉の花粉に大いに泣いた。まさに目も鼻も腫れるほど。こちらに来てからも、日本にいた時ほどではないにしろ、ヘーゼルナッツやシラカバの花粉に鼻を詰まらせ、目を潤ませ、呼吸困難に陥りそうになった。それが、今年はほぼゼロ!周りが花粉症に苦しんでいても、ゼロ!いったいどうしたことか。我ことながら不思議。

思い当たることと言えば、10年くらい続け、一昨年くらいに症状が軽くなってきたので止めた鍼治療。私は体質的に鍼は効きにくいようなのだが、10年ため込んでからその効果がようやく出てきたのかもしれない。

もう一つは新しい環境。4年半前に引っ越した場所には、木がほとんどない。周りは草原。ときどき、風の向きやその時に花粉をつけている木の種類によって、鼻がむずむずすることがある。これは200メートルくらい先に立っている柳かな。あ、これはあの道路沿いの街路樹かな、という感じ。

そして、おそらくこの家。ミネルギーという省エネハウスに住んでいるのだけれど、このシステムでは外気を2重のフィルターを通じて部屋の中に送ってくれるので、窓を開けて換気する必要があまりない。花粉が飛んでいそうなときは窓を開けなければいいし、中に送られてくる空気には花粉はたぶんほとんど含まれていないはず。朝起きたときはくしゃみの連発が出たりするけれど、以前は点鼻薬なしでは生きていけなかったことを思うと、まさに天国と地獄の差を見る思い。鍼治療を始めたときの願いは「完治しなくてもいいから、点鼻薬を使わなくてもいいようになりたい」。叶わぬ願いかと一時はあきらめたけれど、叶ってしまった。ウソみたい。毎日続けている、塩水を使った鼻うがいも効いているのかも。牛の歩みも千里だ。

そういえば、食道炎もよくなってきた。去年までは2か月に1回くらい胸やけに苦しまされていたのだけれど、薬を使わずに治す方法をいろいろと探し、1年前から腹式呼吸で食道と胃のつなぎ目の筋肉を鍛え始めた。当初は息を吸うと筋肉がだらしなく緩んでいるのがわかるほどで、筋肉痛まであったのが、今はだいぶんしっかりしてきた様子。そして!すごい運動を発見。これをやると、胸やけもすっと治まってしまうのだ。魔法のようなこの運動は、「耳たぶ回し」で知られている佐藤青児氏が発案したもの。体全体の調子を整える「シェー体操」というのがあって、これが胃腸に効く人もいるというので、半年くらい前から始めた。それから調子はぐんとよくなった。それでも、ストレスのせいなのか食べ過ぎのせいなのか、この半年に胸やけが2回起こった。5分か10分か我慢して、ふと「あ、あの体操をやったらラクになるかも」とやってみたら、スッと痛さが消えてしまったではないか。不思議!2回目の胸やけのときにも、この体操で苦しみから解放された。佐藤氏はいったいどうやってあの体操を考え出したのだろう。それにしても、こんな貴重な発案を無料で提供してくれる人がいる世の中に感謝感謝。

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