世の中、すっかり春。とまではいかないけれど、最近はめっきり暖かくなった。そろそろ花粉がさまよい出したと見え、私の鼻はムズムズ。ああ、いまもくしゃ み。私が大きなくしゃみをすると、そばにいるモグリが「ミァオ」だか「ギャオ」だか声を出す。最初は「大丈夫?」と気にしてくれていると信じて疑わなかっ たが、夫が言うとおりそうではないのかもしれない。ときどき、うるさそうに離れていく…。
昨日、久しぶりに盲の人と少しだけおしゃべりをした。お昼休みに買い物へ行き、会社へ戻ろうと横断歩道に向かうと、そこで白い杖を持った女性が渡りたそう にしている。ここは交通量が多い。「何かお手伝いできますか?」と聞くと、即座に「お願いします」と返って来た。ロータリーになっているので、彼女が行き たいというバス停までは横断歩道を2つとトラム(路面電車)が行き来する線路を超えなければならない。
バスが来るまで彼女と一緒に待つことにして、その間に少しおしゃべりをした。「バスの運転手は白い杖に気がついてくれますか?」と聞くと、私と同年代くら いの小柄な彼女は笑顔で「ほとんどはね。でも、中にはロマンチックな運転手もいて、私に気づかず、お目当ての女性のところへまっしぐらっていう感じで、み んなが乗り終わるとさあ~っと行ってしまう人もいるの」。
いつも思うけれど、障害を持っている人ってウィットに富んだ人が多い。心が広い。でも彼女は「盲の人の中にもいろんな人がいて、『何かできますか』って聞 かれても『いらない!』って強がる人もいるのよね」とも。まあ、障害がない人もいろんな人がいるし。とにかく、久しぶりにちょっと素敵なひとときでした。
P.S. 来た!とうとう来てしまった。オーストラリアからの督促状。きっとやってくると思っていたんだ。エスペランスへ南下中、制限時速90キロのとこ ろを100キロちょっとで走っていたら、向こうから走ってきてすれ違ったパトカーがUターンして戻ってきた。罰金150ドル(約1万5000円)。「郵便 局で支払ってね」という言葉を無視して帰って来た私たち。でも、おまわりさんはうちの住所控えてたんだよなあ。またオーストラリアへ行きたい私たち。夫は 「今度は払うよ」と言ってくれました。ほっ。
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