月: 2007年5月

アートな時間

先週の金曜日、久しぶりにバーゼルの町まで出かけてきた。去年、バーゼル美術館訪問の際に通訳をさせていただいた「+Relax」の越野清美さん(http://www.p-relax.com/) が、5日間スイス美術館めぐりツアーの「最後の晩餐」に招待してくださったのだ。私を清実さんに紹介してくれた友人、ジュラ州在住の小説家マルキ明子さん ももちろんいっしょ。もう何年も会っていないので、夕食の時間より2時間くらい早く待ち合わせをして、ツアーの皆さんが宿泊しているホテルのロビーでたく さんおしゃべりをした。

この日は、明子さんいわく「大阪の夏みたい」というくらい蒸し暑かった。ホテルのロビーは冷房が効いていておしゃべりに最適。フレッシュオレンジジュース もマヨルカのに負けないくらいおいしかった。久しぶりに会った明子さんはなんだか女性らしくなったような…。それとも、日ごろ真っ黒な顔ばかり鏡で見続け ているからかしら…。

日本からいらした総勢24名のみなさんも色白い…。シニアグループで中には80歳を超えている方もいらしたけれど、みなさん、若輩者の私にもすごくていね いな対応をしてくださった。男性も意外に多い。夕食で同じテーブルになった2人のご婦人からは楽しいお話、ためになるお話、愉快なお話などを、もう1人同 席されていたバーゼル日本人会会長のH子さんといっしょに楽しませていただいた。このH子さんとはここで初めて知り合いになったのだけれど、元気はつらつ で気負いのない素敵な人だ。もう1人の「現地人」、同じく初顔合わせだったガイドのH子(会長さんとは違う名前です)さんは、もうみんなからべた褒め。私はホテルからバーゼル駅まで案内してもらっただけだけど、とても礼儀正しい、やさしそうな人だ。私に列車を逃させちゃならぬと、一生懸命早足で歩いてくだ さった。あまりお話できなかったのが残念。「ケガも病気もなくてよかったですね」と言うと「それがみなさんからの一番うれしいプレゼントなんです」とおっしゃっていた。

今回、清実さんが仕事をしているところを間近で拝見させていただいたが、アートを身近に体験することで人々の生活をもっと豊かにしたいと考えている彼女の エネルギーと芸術や人間に対する愛情をひしひしと感じた。ツアーのお客さんはみんな口を揃えて「越野先生の大ファンなんです」とおっしゃる。そうなるのが 当たり前って感じ。

私は、恥ずかしいことにバーゼルに数ある美術館をほとんど訪れたことがない。亡くなった義父が一度、彼の友人と一緒に私をどこかの美術館に誘ってくれたこ とがあるが、はてさて、どこだったのやら…。清実さんの「美術館めぐりのおさらい」を聞いていて、私はすぐにいろんな美術館を訪ねたくなった。次の週末、 夫に相談してみたところ、彼も乗り気になったが、数日前にサッカーの試合でチューリヒがバーゼルに勝って今シーズンの優勝を決めたばかりだったので、 チューリヒナンバーの車でバーゼルに行ったら危険だ!という理由で延期になった。

夕食もお腹いっぱいごちそうになり、熱気が失せたガランとした上り(?)電車の中で、藍色に暮れ沈む窓の風景をぼんやり眺めながらチューリヒに帰った。ほんわかと暖かい気持ちに包まれて「ああ、チューリヒとは違うシルエットだなあ」なんて考えながら。

ホクホク マヨルカ島

ザンクトガレンからまたメールが届いた。でも、まだ見通しが立たない…。ゴメンなさい。

先週1週間は久しぶりに休暇を取ってスペイン領のマヨルカ島で遊んできた。1300キロ走り回っていろんなところを見てきた。まだ観光客も少なかったし、 風は強かったけれどいいお天気で、半袖にジーンズでビーチのパラソルの下に寝転がっていたら、腕は見事に土方焼け、ジーンズとTシャツの間から覗いていた お腹の部分も三日月形に日焼けしていた…。

スペインに行くと必ずオリーブを買ってくる。マヨルカでも、どのレストランに入っても必ずまずオリーブとパン、そしてパンにつけて食べるガーリックマヨ ネーズディップ(アリオリ)が出てくる。オリーブもディップもいろんな味があって楽しい。今回は黒いオリーブのガーリック味を発見。その辺のスーパーでそ れらしきブツを見つけたので即購入。もう1つ、グリーンのオリーブもごく普通のを買ってきた。それから、ガラス製のエスプレッソの器。これはアンダルシア では普通だったけれど、マヨルカでは全然見かけなかった。でも、あるショッピングセンターの中の小さなキッチン用具屋さんで見つけ、4個仕入れてホクホ ク。理想の形とはちょっと違うけど、ま、いいや。1個90セントだったし。

Wein_Essig最後のクライマックスはオイル&ビネガーのガラス容器のセット。泊まっていたフィンカ(Finca、農家を改造した宿泊施設)の食堂(レストラン という雰囲気じゃない)に置いてあったセットが気に入って、できたら買って帰りたいと思ったので、フィンカの娘さんに聞いてみた。彼女のお母さんは業者向 けのお店で買ったのだそうだが、このタイプはもう生産されていないとのこと。それでも近くの町のお店を2軒教えてくれ、「ここならひょっとしてあるか も…」と行ってみたけれど、期待はずれ。あきらめて観光に出かけた。ところが、その帰り道に何と偶然ガラス細工博物館を発見!そして果たしてお目当ての品 を見つけたのだった。うっふっふ。壊さないように気をつけなくっちゃ。空港ではスペイン産のブランデーも買って、今回の休暇はお土産がいっぱい。ホクホク。

ヘンな寝方…

ヘンな寝方…

帰ってきたら、モグリとシュールが仕事部屋で寝ていた。その日の夜は、1週間留守にしたお詫びにモグリと散歩。どうやら私たちを許してくれたようだ。毎 晩、ネズミを持って帰ってくる。気持ちはうれしいけどね…。モグリは今年で7歳になる。ちっちゃな頃は外で遊んでばかりいたし、私たちが留守にするとその あとは意地を張って長い時間帰ってこなかったりしていたのに、最近は甘えたさんになってきたみたい。うちにいることが多くなった。もっと暑くなってくると また変わるのかなあ。