新しいことを覚える

先週の金曜と土曜は第二回目のコミュニケーション・アシスタントのコースへ行ってきた。9時半から3時半まで講義を聞き続けるのは、けっこうたいへんだ。 もうずいぶん長い間やっていないことだし、手話通訳やろう者の手話に見とれてしまうと、今度はスイスドイツ語での講義が耳に入ってこない。いや、耳には 入ってくるのだけれど、頭がそれを理解してくれない。できの悪い子はこれだから困る。でも、楽しい。みんなけっこうすぐに打ち解けて、休憩時間はいろんな 話題に花が咲く。家族に障害者がいる人も少なくない。だからだと思う。みんな寛大だ。それに、聴覚・視聴覚障害をもった人とのディスカッションはとても興 味深い。健常者とは見る目が違う。これはとても貴重な経験じゃないかな。ときどき、夫もこの場に連れてきたいと思うくらい。

このコースは一年間続く。その間に80時間の実習も済ませなければならない。16人の視聴覚障害者が私たちの実習に参加してくれる。つまり、私たちにアシ ストされてくれる(ヘンな日本語だなあ)。すでにボランティアで活動している人たちにはもう依頼が来ているそうだ。でも、私には全然。友人のドリスもま だ。私なんて、変わった名前の日本人だし、たぶんなかなか依頼は来ないだろう。でも、しょうがない。これは前から覚悟の上だ。

土曜日の帰りの電車では、「ローム(Lorm)」という視聴覚障害者とのコミュニケーション方法が話題になり、家に帰ってから早速説明図を研究。AからZ まで、手のひらの特定部分に触れたり線を引いたりして表す方法である。「これ、覚えられるかなあ」と最初は不安だったけれど、やってみると案外すぐに覚え られる。次は早く指を動かせるように練習しなくっちゃ。新しいことを覚えるのって、やっぱり楽しい。なかなか前進しないともどかしくもなるけれど。

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