月: 2007年7月

エスコート

最近は1ヶ月に1度の更新が精一杯になってしまった。まあ、あんまり書くこともないけど。というか、書き留めておかないと「ああ、こんなこともあるんだなあ」という思いはすぐにどこかへ消え去ってしまう。

先週1週間は、去年に引き続き、ヨーロッパ射撃大会に出場する鈴木ひとみさん(http://www.h2.dion.ne.jp/~hitomi-s/) のエスコートを務めさせていただいた。場所はドイツのチューリンゲンにあるズール(Suhl)。射撃をやらない人は誰も知らないかも…。元東ドイツの地域 だ。行くまでそんなこと全然知らなかったけど、みんなとっても親切だった。日本チームのメンバーも木下姉弟を始め顔見知りの人がほとんどだったし、私は去 年よりかなりリラックスできた。とはいえ、やっぱり自宅に戻ると時差ぼけでもしているかのようにぐったり。ホテルであまりよく眠れなかったせいもあると思 うけど、家ではぐ~っすり眠れた。

ひとみさんとの1年ぶりの再会は四六時中おしゃべりしてたって感じ。別れる頃にはこの人ほど私のことをよく知っている人はいないんじゃないかというくらいだったかも。でも、波長が合って長く一緒にいても全然疲れない。

フランクフルトからズールへ。なんと、2重の虹の間を走ってきた!

フランクフルトからズールへ。なんと、2重の虹の間を走ってきた!

今回ちょっと「いいなあ」って思ったのは、日本チームとお隣の韓国や台湾に暖かい交流があること。ほかの国の選手とももちろんやりとりはあるけど、やっぱ りお隣と仲いいのはいいよね。オーストラリアのマイクもやさしそうだったなあ。チューリンゲン人は私がスイスに住んでいると知るとやたらとスイスのジョー クを吹っかけてきたし、ドーピングテストの医師(だと思う)もよくしゃべった。ひとみさんから「まだまだ」を習ったウエイターもいつも上機嫌だった。いや はや、チューリンゲン人は木下姉弟やひとみさんに負けず、楽しいわ。

帰宅の日、ズールからニュルンベルクまでひとみさんと一緒にタクシーで走り、そこから電車でチューリヒへ戻るつもりで、電車の時間までひとみさんとこれか らいらっしゃるご主人が滞在するホテルでおしゃべりし、3時過ぎに駅に行って指定席を取ろうとカウンターへ。すると、な、な、なんと!「今日、シュトゥッ トガルト線で第二次世界大戦時の不発弾が発見され、不通になっています。17時前のミュンヘン経由で帰るのが一番早いですね」だって。ミュンヘン経由は6 時間かかる。シュトゥットガルトより1時間長く電車に乗らなければならない。チューリヒに着くのは予定より2時間遅れの23時前。なんてこった!よりに よって何も今日

ズールの街。木下姉弟とひとみさん

ズールの街。木下姉弟とひとみさん

でなくても…と騒いだってどうにもならない。言われたときは思わず頭を抱えてしまったけれど、今日中に帰れるだけでもお慰みかも…と、次の 電車でミュンヘンまで行き、ここでまた1時間くらい時間をつぶしてやっとのことでチューリヒ行きの電車に乗った。夏休みが始まる週末だというので指定席を 取ったけど、ぜ~んぜん。がらがらの1等車でぼんやりと窓の景色を眺めながら、今読みかけの『花神』に目を落としながら、そして時には居眠りをしながら電 車の旅を楽しんだ。

またいつかエスコートを務めさせてもらって、日本チームのメンバーと再会できるといいな。あきちゃんもアメリカから来てね~。