月: 2025年1月

やっぱり農村

メニエール病克服のためにせっせと歩き出してから早や5年。今では青空が見えるとうずうずする。夫も新しいハイキングコース開拓に目覚め、この数年は2人でせっせと歩いている。

私たちの住まいは放牧地や畑に囲まれているので、近所を歩くのも楽しい。馬や牛や鶏のほか、アルパカ、羊、ハイランド牛なんかもいる。うちの目の前の牧草地にも羊の群れが来たことがあり、羊飼いが村のあちこちの牧草地や畑を周っているようだ。ひょっとしたら、私たちがいつも食べているBioヨーグルトのお乳を出してくれている羊たちなのかもしれない。

2~3年ほど前、小川のほとりに立つ1本の木が両側からかじられているのを見た。ビーバーの仕業のように見えるけれど、こんなところに?と不思議に思っていた。そのあとしばらくして、チューリヒに向かう電車の窓から見える小沼でもかじられている木を目撃。そのうち、かじられている木の数がどんどん増え、倒木も目立つようになった。この小沼は隣村との境にあり、自然保護区域になっている。夏は草が覆い茂ってうっそうとしているので、1~2回しか行ったことがなかった。ビーバーがいるという話も聞いたことがない。でも、これはビーバーの仕業以外に考えられないと思い、ネットでしつこく調べてみたら、やっぱりいた!のだ。何頭いるのかわからないけれど、あれだけの木が倒れているのだからきっと家族で棲んでいるのだろう。いつか行ってみよう。そう思い出してからもう半年は経つかもしれない。昨日やっと行く機会をつかみ、隣村までてくてくと歩いた。

そばで見ると迫力がある。ビーバーは太い木もがしがしと削っている。周りにはチップ状になった木の端がたくさん落ちている。夜行性なのでたぶん遭遇できないだろうとは思いつつも、ゆっくりと歩きながらときどき沼の中を覗き込む。きっと、のんびり寝ているんだろう。水面を揺らすのは水鳥だけだ。

小沼に流れ込む小川の少し上流の方には巣らしきものもあった。もう少し暖かくなったら、早朝散歩に出かけてみよう。

年の初めに

光陰矢の如し。

時が過ぎるのは、確かに何百年も前から矢のように速かったようだ。去年はなぜか特に速かった。

春から秋にかけて興味深い通訳の仕事を何件かさせていただいた。春は雪に見舞われ、夏は猛暑に、秋は雨に見舞われた。でもいつもながら、どのクライアントもとても親切で礼儀正しく、気持ちよくお仕事をさせていただいた。やっぱり人と関わるのは楽しい。普段、独りでPCを相手にしているだけだから余計そう感じる。

プライベートでも、去年は意図して普段会わない人と会うようにしたおかげで、数年ぶりの再会や、初めて二人で会ってゆっくりと話をする機会があった。大勢でワイワイするのも楽しいけれど、二人きりで話すのはやっぱりいい。お互いの人となりがよくわかる。遠くへ出かけるのも楽しい。フランス語圏に行くときはちょっとドキドキするけれど。

今年はどんな年になるのだろう。食事も仕事もきちんと噛んで飲み込むようにしたい。人とのお付き合いも同じかな。

年末は霧の中に飲み込まれる日が何日も続いた。暗い日々の中、木々に張り付いた霜がとても美しかった

霧を脱出して2000メートルくらいの山へ。霧の上はこんな晴天。眼下には霧の海が広がる