I Saved The World Today

以前、耳にしても何とも思わなかった、むしろあまり好きではなかった歌が突然琴線に触れることがある。

車での移動中に、懐かしのメロディーばかり聞かせてくれるラジオをよく聴く。最近、EurythmicsI Saved The World Todayを聴いて、すっかりはまってしまった。物悲し気なメロディーが耳の奥にこびりついて離れない。歌詞はさてどんなものなのだろうかとちょっと調べてみた。難しい内容ではないけれど、私の英語力ではどんな風に理解したらいいのか、ちょっと自信が持てない。日本語訳を見てみると、いかにも直訳(機械訳?)っぽいものから大幅な意訳までいろいろ。ふ~ん、こんな風に理解するのかと思いつつも、やっぱりちょっと納得がいかず、ドイツ語訳も見てみる。英語からはドイツ語に訳した方が私にはわかりやすいこともある。そして最後に英語での解説を探して読んでみた。

この1曲の歌詞を理解するための短い作業でわかったことは、当たり前かもしれないが、歌詞の訳も千差万別であり、つまり人ぞれぞれ理解の仕方がまったく異なるということだった。一番納得がいくのはDave Stewartにインタビューしている英語のサイトSongfact.comの説明だ。「すごく皮肉っぽい」と彼が言っているというのを読んで、やっぱりそういうことか、と納得した。そのあともう一度この曲を聴いたら、涙が止まらなくなった。

物理的な距離は何千年経ってもほとんど縮まることはないかもしれないけれど、現代文明は地球をどんどん小さくしている。どこにいても世界の出来事を知ることができる。あちこちで悲惨な出来事が起こっている中で、自分は安全に安息に暮らしている。そのことに少しばかり良心の呵責を感じても、自分の生活は少しも変わらない。どこかにちょっと寄付金を送るくらいだ。

元旦の大震災、2日の飛行機事故と、日本でも悲しい出来事が続いている。だから、余計センチメンタルになっているのかもしれない。

元旦は強風の雲が多い日だった。村の森の中を歩きに行ったら、少し前の方で鹿が一匹道を横切っていった

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