冬本番

先週の金曜日はざあざあと雨が降る中、仕事仲間でもあり、良き友でもある女性と、傘を差し、隣駅から我が家まで1時間ほどおしゃべりをしながら歩いた。

その夜、雨は雪に変わり、翌日もずっと降り続いた。週末はいつも夫と1万歩前後歩く。この土曜日はうちの近所を一回りした。前日、友だちと歩いた雨の畑道はすっかり雪に覆われて模様替えを済ませていた。

最近は雨が多く、この辺りに何本も流れている小川はどれも増水している。昨日の日曜日から最高気温も氷点下という寒さになり、雪も止んだので、しばらくはこれ以上水かさが増すこともないことだろう。昨日はまた一日中青空が広がり、都市部の近くの小さなスキー場にも30センチほどの積雪があったので、どこも大賑わいだったようだ。

去年は確か雪があまりなく、近隣のスキー場はどこも閉鎖されていた。私たちも一昨年始めたクロカンに一度も行かずじまいだった。今年はぜひまた再開したいなぁ。

夏から秋にかけて、今年はなかなか忙しく、翻訳でも通訳でもいくつか面白い仕事をさせていただいた。100パーセント満足できることはなく、能力の限界を感じることの方が多いけれど、1年の締めくくりとして寛大なクライアントと楽しい時間を過ごさせていただいたことに感謝するばかりだ。

あと数年はこのまま仕事を続けていこうと思っているけれど、市場の需要が無くなれば仕方がない ― ということを先日、かかりつけの婦人科のお医者さんに言ったら「僕たちも同じだよ。患者に見切りをつけられたら終わりだよ」と返ってきた。このお医者さんにももう長いことお世話になっている。定期検診で1年に1回会うだけなので、毎回「仕事してるの?」とか「兄弟はいるの?」とか聞かれる程度の間柄なのだけれど。

彼は70歳を過ぎ、今は仕事を70%に減らしている。あとを引き継いでもらう女医さんも数年前に見つけ、少しずつ引退の準備はしているけれど、やっぱりこの仕事が好きで、完全に身を引くのは数年先のよう。ここ最近はベビーブーマーの頼りがいのあるお医者さんたちが次々と引退していくので、私はちょっと先行き不安だ。なるべく自分で健康を維持できるよう、やれることはやっているつもりだけれど、なかなか思うように事が進まず、がっくりしたりイライラしたりすることも。市場の需要と同じで、自分ではどうすることもできないと観念するしかないのだろうか。

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