久しぶりに緊張の1週間を過ごした。仕事は2件だけだったのだけれど、私の見積もりでは両方とも納期が少し厳しく、1件は内容も込み入ったものだった。なので今週はろくに新聞も読まず、お昼も夕食もあまり時間がかからないメニューにし、外出は買い物をさっと済ませるのみ。今日のお昼に2件目の仕事を納め、ほっ。いつもそうだけれど、あとはクライアントに満足してもらえる出来であることを祈るのみ……。
今朝はシャワーも浴びずに仕事に取り掛かり、結局お昼の納期ぎりぎりまで続いたので、昼食の後にシャワーを浴びてから買い物がてら1時間のウォーキングへ。久々にまとまった時間を歩く。空には雲が多いが、明るい。今朝うっすらと積もっていた雪はほとんど溶けていて、舗装されていない野道にはぬかるみも多い。夫と歩くと、避けて通りそうな道だ。週末は車で少し遠出をして歩きに行くので、泥だらけの靴で車に乗って、座席の下が汚れるのを嫌うからだ。
でも、私はこんな道を歩くのも好き。子どもの頃を思い出す。大通り以外はまだ舗装されておらず、雨が降ると水たまりがあちこちにできた。傘を持っているときは、歩きながら先端を水たまりにつけてずるずると引きずり、その部分だけ土が巻き上がって濁るのを見るのが楽しかった。ぬかるみにぴちょぴちょと靴がくっつく感じも好きだ。靴が泥だらけになるかなと思いながらも楽しみながら速足で歩く。
畑や牧草地を過ぎ、街中に入った時、ふとチェコ製の車、シュコダが停まっているのが目に入った。先日、スイスでいま最も売れているのはテスラとシュコダという新聞記事を読んだことを思い出す。これは何ともスイスらしい現象だ。テスラは言うまでもなく、高級電気自動車。そしてシュコダは安価で丈夫な大衆車だ。これが1位と2位を占めている。矛盾しているようだけれど、スイスにはやっぱりお金持ちが多いこと、富裕層が「札束」を見せびらかさないこと、国民の環境に対する意識が強いこと、良いものは皆がブランドに関係なく選ぶことを示している。車の売れ行きにも国民性は表れるのだ。
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