見よ、この青空!
と言っても、スイスの平野部に住む人にしか、この嬉しさはわからないはず……。今年はやたらと霧が多い。海抜約400メートルのチューリヒの街より200メートルほど高いところにあるおらが村は、それでも比較的青空が多く覗く。でも、上空1000メートルくらいを霧が覆うともうアウトだ。
写真はザンクトガレン州の標高1000メートル近くにあるロイペ。実は3日前に念願のクロスカントリースキーデビューを果たした。数年前に、夫はスノーシューズハイキング、私はクロスカントリーに興味を持ち出し、一昨年の秋にやっとクロスカントリーで意見がまとまって、服や手袋をとりあえず揃えた。でも、その冬は雪が少なく、近所ではスキーはまったく無理だった。そのうちコロナが流行り出し、リフト待ちや人ごみの多いケーブルカーを避けたがる人たちがアルペンからクロスカントリーに鞍替えし、クロカンスキー場はどこもいっぱいに。
まったくの初心者なので、まずはレンタルで様子を見、できればクラッシュコースなども受けたい。ということで、去年はデビューを見送ったのだった。
そして今年。11月末にかなりまとまった量の雪が降り、その後も雨がなかったので、うちから車で30分くらいのところにあるロイペに出かけてみた。運よく貸しスキーの前の駐車場は1台分のスペースが空いていて、それほど待たずにスキーも借りられ、試しに聞いてみたクラッシュコースも受けることができ、1時間ほどコーチングしてもらって、尻もちを3回ついてきた。久々についた尻もち!アルペンスキーを初めて滑ったとき以来だろう。すごく痛かったけれど、なんだか懐かしい思いがした。
翌日も標高1000メートルくらいより上は好天。おらが村は霧の真っただ中。尾てい骨は痛かったけれど思ったほどでもなく、筋肉痛もほとんどない。今度は1時間くらい車を走らせて、ザンクトガレンまで行ってみた。途中、太陽が徐々に霧の中に浮かび上がったかと思うと、いきなりまぶしい青空が広がる。いつも心浮き立つ瞬間だ。
この辺りはアルペンスキーも盛んな地域で、夏はハイキングも楽しい。ロイペはこれまでいつも車の中から眺めるだけだった。お昼前に駐車場に着いた。もうかなりいっぱいだ。でも、何とかスペースを見つけ、近くのお店でまたスキー板とブーツを借りる。そばにはスキーリフトやそり遊びの場所もあり、お目当てのロイペはかなり広い。アルペンスキーヤーの方が多いのか、車の数の割にはロイペは空いている。初心者の私たちにはありがたい環境だ。クラシカルを練習しながら一生懸命滑る私たちの隣をスケーティングの熟練スキーヤーがすいすい追い抜いていく。クラシカルより断然多いような気がする。みんな、うまいなぁ。
2時間ほど汗をかいて、2人とももう充分。こういう汗ももう久しい。そして、帰りの車の中の疲労感も。
クリスマスは残念ながら気温が上がり、おらが村は雨になりそうだ。ロイペはどうかなぁ。クリスマス休暇中にもう少し練習したいところだけど……。
コメントを残す