月: 2019年6月

チャレンジはまだある

最近、ようやく翻訳ツールを使い始めた。翻訳会社から依頼される仕事の中で、今多くの割合を占めているのがチェック。以前、勤めていた会社でもずっと行っていたけれど、どこまで手を入れるべきか悩むことも多い。それに何より、私はやっぱりチェックより翻訳をしたい。最近の翻訳会社は、Tradosを使っていない人には翻訳の仕事をあまり出さない。そんなこんなで、私もようやくTradosを購入する決心をした。

産業翻訳をバリバリやっている人が聞いたら「えっ」と驚くかもしれない。「今ごろ?」と。私はバリバリやっていないので、これまでツールなしでも何となくやってこられた。出版翻訳では必要ないと言えば必要ないし。

Tradosは、自分で少し練習してから本番で使おうと思っていたけれど、そんな暇もなく、ぶっつけ本番で使うことになった。でも、翻訳会社の親切なサポートのおかげで、中身を壊すこともなく、何度か納品した。まだ知らないことはたくさんあるのだろうが、意外に使いやすく、それほど時間をかけずにまずまず使いこなしている。いずれはもっと活用できるようにしたいものだ。

雨の日の散歩

今春はまた、久しぶりに新しい翻訳書を出版してもらった。数えてみたら10年ぶりだった。本当は、福島原発事故関連の書籍を独訳して出版したいと思っていて、この願いが叶ったらまた和訳書に取り掛かろうと思っていた。でも、面白い本はそんな時機を見てはくれない。お世話になっている新評論にも気に入っていただいたので、3年以上かけてぼつぼつと訳していたものが、この春ようやく出版されるに至った。セールスもある程度自分でしなくてはならないのだけれど、私は昔から売るのが下手で、少々困り気味だ。面白いと思って、ほかの人にも読んでもらいたいから訳し始める。だから、少しでも多くの人に読んでもらいたいのに。

水に映った黄色い花がなんとなく幻想的でカメラを取り出した