懐かしく、新鮮な小春日和

クライアントとして知り合った人と、仕事抜きでのお付き合いが続くことがある。もちろん、女性ばかりだが。

昨日はそんな女性と半日ともに過ごした。私がスイスで最初に住んだ町においしい中華レストランがあり、彼女がその近くまで来るというので、そこでランチをすることにしたのだ。早く着いた私は、当時住んでいた、駅の向かいにあるアパート周辺をうろうろ。藪の隙間から覗いたりして、十分怪しい人物と思われそうな行動。窓から洗濯場が見え、懐かさが胸を満たす。近所には「100グラム」が通じなくて悔しい思いをさせられた肉屋さんもまだちゃんとあった。

朝は一面霧で気温もなかなか上がらなかったが、25年前と変わらない大きな春巻きやちょうどいい味付けの鶏肉やエビのお料理をほおばっているうちに、窓際のテーブルにだん2016-10-28-15-27-06-1だん陽が差し始めた。久しぶりの再会なので、話はあちこちへ飛びながら止むことなく続く。時間をかけた昼食の後は、暖かい湖畔の道を歩きながら、リンツのチョコレート工場へ。この町には6年間住んだのに、湖畔を歩いたことはなかった。いつもバスか車だったから。チョコレート工場も、会社の帰りにバスの中から「あ~、またこの甘い香り……」と思いながら車窓から眺めるだけだった。いつも見ていた建物の裏手に回るとさらに数軒の建物があり、坂をちょっと登ったところにこじんまりとしたショップが建っていた。中に入ると、いきなり「リンツのチョコレートをどうぞ!」と赤い包み紙のリンドールが目の前に差し出される。気前いいなぁ。豊富な品ぞろえに店内はカラフルで楽しい雰囲気がいっぱい。でも、おしゃべりしながらゆっくり歩いてきたので、予定していた船の時間がもう迫っている。10分ほどで店を出て、さっさと歩いて無事乗船。小さな港から乗ったのは私たち2人だけ。ここから船に乗るのも初めてだったかもしれない。切符は最終港ま2016-10-28-15-31-03-1で買ったのだけれど、その一つ手前の乗船場を囲む公園が秋の気配いっぱいできれいだったので、急遽下船。ここでも降りたのは私たちだけ。地面に足を下ろすと、どこからかバイオリンの音がかすかに聞こえてきた。

ちょうど黄葉や落葉がきれいな頃で、運よく霧も晴れたので暖かく、結局彼女が電車に乗る中央駅まで湖畔や川沿いや旧市街を歩いた。最後はまた、がんばれば次の電車に乗れる!と追い立ててしまったけれど。

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