月: 2015年12月

やっぱりあわただしい師走

11月中旬に、1.5日で6か所を周る仕事があった。幸いにも8月くらいから準備をすることができたので、その点はとても助かったのだが、初めての分野で、それも6つの訪問先でそれぞれプレゼンやら視察やらがあったため、依頼を受けた時からすでに緊張が始まっていた。視察団の穏やかな人たちのおかげでその仕事は何とか終了し、「これで今年は終わりだな」と思っていたのだけれど、今度は翻訳でまた少し緊張する、でもとても興味深い仕事をいただいたりして、今日になってやっと一息。

といっても、この忙しさには「忘年会」も混じっていた。12月に友人たちと会う機会が多く、それはほぼすべて「忘年会」と名付けられて、「仕事が……」と気は焦っていても断る気にならず。遊んでいても、心がずっと走り続けていた感じがする。

今朝、先週から手元にあった翻訳原稿を提出し、雑用も片付け、残るは夫の誕生日に彼の会社の同僚たちにお寿司を作るのが一仕事。2、3年前にも一度作ったのだが、今回は社長のリクエストでもあり、クリスマス休暇前の最後の日でもあり、夫もそれなりに力が入っている。と言っても、お寿司作りにはあまり関係ないけれど。

この冬、ヨーロッパはどこも同じ様相をしているようだが、スイスも暖かい日ばかり。「ホワイトクリスマスになるか⁈」なんて、口の端にも上らない。湖も山も、週末はハイキングを楽しむ人であふれている。それでも、朝晩はさすがに寒い。今年はクリスマスマーケットで、中に当て布がしてある毛糸の帽子を買った。その温かさといったら、驚くほど。下手にほっこりした時分にかぶろうものなら、汗をかくくらいだ。この冬、何回使えるのだろうか。

雲一つない青空、鏡のような湖面、遠くにはアルプスが浮かぶ。心静まる風景の後ろでは、大勢の老若男女が散歩中

雲一つない青空、鏡のような湖面、遠くにはアルプスが浮かぶ。心静まる風景の後ろでは、大勢の老若男女が散歩中