……というところまでは行っていないが、最近は以前に比べて自然に目を向けることが多くなった。昨日、友人が貸してくれた木村秋則さんの『リンゴが教えてくれたこと』を読み終えた。彼のような非凡な行動には及びもしないけれど、自然を観察することの面白さ、大切さがちょうど少しわかりかけてきたところに、この本が舞い込んできた感じ。
リビングに置いてあるベンジャミンはもう10年以上、私たちのお供をしてくれている。木の下はもうずっと前からなんだかベトベトしていて、私はてっきりそういう性質なんだと思っていたのだけれど、ネットで調べてみたらカイガラムシのしわざだった。枝を見てみると、確かにいたいた!特に若い枝にはびっしりと並んでいた。
ここに引っ越してから、ベンジャミンは夏、外の日陰で過ごしている。外に出すときと、秋にまた部屋に入れる前の2回、夫が剪定する。そのときに、カイガラムシがついていた枝をすべてさっぱり切った。今日、またチェックしてみたけれど、まだどこにもついていないよう。ベンジャミンの茂みを眺めながら、木村さんのことを思った。私はずっとベンジャミンをよく見ていなかったのでカイガラムシの存在を知らずにいたけれど、これからはちょくちょく観察しなくちゃ、と。
庭の木々や花たちも、何も知識のないままとにかく好きなように植えたものばかり。まだまだ毎年が冒険のようだ。でも、今年はこうやってダメだったから来年はああやってみようと楽しみも多い。なるべく薬を使わず、それこそ土ができるまでは見劣りしてもがまんがまん。今は病気がちのバラも、いつか元気になってくれることを祈りつつ。
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