チューリヒ市内の高台にある屋外アイススケート場で、毎夏、野外コンサートが開かれる。Live at Sunsetという名の通り、夕暮れに始まるなかなか情緒ある催し物だ。収容人数およそ2500人と小規模なところもいい。私たちは毎年このオープンエア に出かけている。たまたま好きなアーチストが来ることもあって。で、今年はケイティ・メルーアのコンサートに行ってきた。
でも、ファンなのは私だけで、夫はほかに行きたいコンサートがなかったから仕方なくついて来たという感じ。グルジア生まれ、アイルランド育ちの小柄な黒髪 レディの歌声は、思っていたより力強かった。私が好きなのはバラード。ブルースやカントリーっぽい曲もあるけれど、そういうのはあんまり好きじゃない。ほ かの人はみんなノッていたけれど。
で、夫は隣であくびの連続。わざとらしい。夫の隣に座っていた女性は、最初、そんな夫に顔を向けて苦笑いしていたけれど、もう何回も続くので無視。私も無視。彼とはもう金輪際、ケイティ・メルーアのコンサートには行くまい。彼もきっとそう思っているだろう。
実は、前にも一度ケイティ・メルーアのコンサートチケットを買ったことがある。でも、行きそびれた。確か秋に予定されていたコンサートが、彼女の体調が崩 れたので半年くらい先に延びた。私はちゃんと延期になったあとの日にちを確認して、カレンダーに書き込んでいたのだが、その日になっていざコンサート会場 に行ってみると、なんだか雰囲気が違う……。カウボーイハットをかぶったりした年配の男女ばかりなのだ。彼らがケイティ・メルーアのファン??? 夫も 「これ、絶対おかしいよ」と言い、こっそりとみんなが手にしているチケットを見てみると、やっぱり違う名前が書いてある。そんな~~~。どうし てぇ~~~。ちゃんと確かめたのに。夫に馬鹿にされながら家に帰って調べてみると、彼女のコンサートは前日に終わっていた。あ~あ。というわけで、今回は その穴埋めだったのだ。満足、満足。秋にはSealのコンサートに行く予定。夫にはそのときまたノッてもらいましょう。
そうそう、ケイティ・メルーアのコンサートでは、バイオリニストとしてKotono Satoという日本人女性も舞台に立っていた。アジア人だなとは思っていたけれど、日本人だったとは。Simply Redの舞台にも日本人ギタリストがいた。イギリスでは、日本人のアーチストが大活躍だ。
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