迎笑

新しい年が明けたばかりだというのに、やたらと救急車のサイレンが聞こえる。元旦からたいへんだなあ。

我が家は何事もなく、いつも通り年を越した。大晦日は、私の娘といってもおかしくない若いバレエダンサーの卵を迎えてチーズフォンデュをし、新年を迎えた のは彼女の小さな自宅だった。チューリヒ市内の高台に建つアパートの窓から花火が見えた。彼女は2月にバーゼルに引っ越す。本当にたまにしかうちに呼べな かったけど、バーゼルへ引っ越してからもまた時々遊びに来てもらいたい。食欲旺盛で何でもおいしいと食べてくれる人を見ているのは、やっぱり気持ちのいいものだ。ダンサーを目指す彼女にとっては、食べたあとがたいへんだろうけど。

Schnee im Wald家に帰ってベッドに入ったのは1時半ごろ。今朝、目が覚めたらもう10時半だった。でも、いいや。今日はゆっくりしよう。元旦だもの。

毎月書いてきたNHKの連載ももう終わり。最後の原稿を出したから、来週早々校正が返ってくるだろう。1年間、けっこうたいへんだったけど、勉強になっ た。編集部のみなさんの真摯な姿勢がうかがえた。私の連載を楽しみにしてくれている人がいることを知って、とても、とてもうれしかった。

今年はどんな年になるだろう。自分も周りの人も心身ともに健康で、たくさん笑える年になりますように。

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