月: 2007年9月

家に帰ってこない夫

最近、夫がよく家を空ける。といっても、仕事のあとなかなかうちに帰って来ない、というわけではない。新しい会社に移ったばかりで、出張があるのだ。兵役を終えて以来、彼が長く家を空けることなんてあまりなかった。つまり、外泊していたのはほとんど私だった。

1人取り残されるというのは何とも寂しいものだ、ということがこの数ヶ月で身にしみた。出ている方は何かしらやっているわけだから、全然寂しくない。で も、うちに1人でいるとすご~く寂しい。ましてや、我が家はいま賑やかだったお隣さんが引っ越していって、昼間でもし~んとしている。こんなところに1日 中1人でいると、いくらモグリがそばにいてくれるとはいえ、いくら仕事をしているとはいえ、泣きたい気分になる。かといって、外出ばかりしてもいられな い。家でやる仕事がたまっているのだから。

これはたぶんまだ夫には話していないと思うけど、私は夫を看取ってあげたいと思っている。私が先に死んだら、彼の生活は荒れ果ててしまうような気がするか ら。私はもともと、どこかのレストランで高齢の男性が1人で食事をしているのを見ているのがつらかった。私のほうが夫よりきっと寂しさに強いと思ってい た。でも、いま少しぐらついている。ほんとかな~。大丈夫かな~。

 モグリに彼女ができたよう。大将だったシュールがいなくなって、最近、よくうちに遊びに来る。手前がモグリ。シュールはまだ見つかっていない

モグリに彼女ができたよう。大将だったシュールがいなくなって、最近、よくうちに遊びに来る。手前がモグリ。シュールはまだ見つかっていない