強い意志に魅せられて

ツェルマットは寒かった~。今が8月であることなど、すっかり頭の中から消し去られてしまったくらい。8月4日から7日まで、自宅から片道5時間かかる観光の街ツェルマットに滞在していた。

「いいね~、長めの週末?」

いえいえ、とんでもない。お仕事です。でも、ひとみさんの随伴に引き続いてまたまた素敵な体験となった。

内田さんと井出君という車椅子の二人を標高4164メートルのブライトホルンに登頂させようという長野のグループ「ドリームズ登山隊」のことは、日本では けっこうマスコミに取り上げられているらしいので、名前を聞いたことのある方もきっと少なくないと思う。登山隊長のアルピニスト野口健さんやHALという ロボットスーツを開発した筑波大学の山海教授の協力を得て、はるばるツェルマットまでやってこられたみなさんの通訳をやらせていただいた。このプロジェク トについては、ドリームズ登山隊のHP(http://www.with-dreams.org/、各リンクもどうぞ!)や野口さんのブログ(http://blog.livedoor.jp/fuji8776/)に詳細が記されている。

ドイツのテレビ局のインタビューに答える内田さん

ドイツのテレビ局のインタビューに答える内田さん

たくさん書きたいことがあるけれど、どれかを書き始めるととても長くなってしまいそう。とにかく、今回も温かい人の心にたくさん触れてきた。気さくな野口 さん(彼は本当に山を愛している人だと思う)、いつも微笑んでいる山海教授、たくましい井出君のお母さんと内田さんの奥さん、慣れない外国でのオーガナイ ズに奔走していた斎梧さん、それにカメラを持たない私の写真を取ってくださった方々、笑いを誘う日テレの方々、ホテル・イェーガーホフ(Jägerhof)の寛大なみなさん…。そして、滞在最後の日にようやく巡ってきたチャンスに目を輝かせていた内田さんと井出君のお二人。

ドイツのテレビ局のインタビューに答える野口さん

ドイツのテレビ局のインタビューに答える野口さん

私は出発を見送ったあと、下山を待たずにチューリヒへ戻ったけれど、メンバーの一人が成田に着くなり携帯から「無事帰国」のメッセージを送ってくださっ た。私はとにかく無事帰国を祈ることしかできなかったので、ほっ。スイスのメディアで登頂がならなかったことを知ったけれど、みなさん、これだけやれば きっと満足されたことと思う。

内田さんの奥さんと井出君のお母さんがおっしゃっていた、「このチームは本当にやさしい、いいチームなんです」ということばが忘れられない。私もほんの数日間だったけれど、そんな人たちの中にいられて幸せだ。土・日と陣中見舞いに来てくれた夫にも感謝。

0 comments:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください