信じられない!最後のエッセイの書き込みからまた1ヶ月が過ぎているなんて!「書きたい、書きたい」と思いつつ、なかなか時間が取れなかった。いまもそう余裕があるわけではないけれど、ちょっといい気分なので書いちゃおうっと。
昨日は、毎年恒例のクリスマス・アペロへ行ってきた。お世話になっている翻訳会社が一年交代でチューリヒとローザンヌで開く、翻訳者の楽しい集まりだ。昨日の集合場所は我が家からなんとバスで10分のところにある駅。社員たちは私たちにいつもびっくり箱を用意してくれている。6年前に初めて参加したときは 中央図書館の見学、2年前に休憩を挟んで再び参加したときはチューリヒ動物園に新しくできたマダガスカルのマソアラ半島を再現した温室。夕方だったので、 いろんな動物にお目にかかることができた。そして今回は産業の機械化が始まった頃に建てられた製粉所の見学だった。いまではもうここにしかないような仕掛 けを見るのは興味深く、最後は、その昔、小麦粉を詰めた袋を滑り落とした滑り台で3階からしゅるしゅるしゅると降りてきた。しゃれっ気があってなかなか グッドなエンディング。人数が多かったので2グループに分かれ、私は見学の前にこの製粉所で引かれた粉を使ってパンを焼いた。パンの形をつくるいろんなテ クニックを教わって、こっちもおもしろかったなあ。自分で焼いたパン(というか、形をつくった、と言った方が正しいか)はお土産。きれいにできて大満足だ。
そのあとはアペロ、チューリヒの街にあるリマト川沿いのレストランへ。そこで、2年前に同じテーブルで会話が弾んだスペイン人の男性に再会。彼から 「リューティさん、XXさんからよろしくって言付かってきました」と言われたけれど、その「XXさん」に心当たりがない…。いったい誰だろう???と思っ ていると、またまた別の男性が「XXがよろしくって」あらまあ、なんということ。私は決して知り合いが多いほうじゃないのに、この「XXさん」も聞き覚え のない名前。でも、よく聞いたらドイツ語コースのクラスメートだった。そうそう、彼女もこの会社を通して一度仕事をしているのよね。
こんなふうにワイワイやっていたら、ボーイの一人が「ニホンジン?」と日本語で話しかけてくるではありませんか。またまたびっくり。彼はバングラディッ シュの出身で日本に1年半住んでいたのだとか。その割には日本語ができる!スイスにも5、6年住んでいるのだけれど、その割にはドイツ語ができる!語学の天才っているのよね…。
その後はテーブルに落ち着いて、そのスペイン人の男性とイタリア人の男性とおしゃべり。そこへ、ほぼ私担当になっている社員も加わり、これまでは 「Sie」(敬語を使う相手)で話していたのだけれど、これからは「Du」(もっと気さくな友達関係)にしようということになり、さらに調子がくだけて和気藹々。翻訳の話もたくさんでき、ああ同業者だなあ、ああ話が通じるなあとカンドーしながら楽しい時間を過ごしてきた。
書きたいことはまだまだ尽きないほどあるけれど、今日はこのくらいにしておこう。
来年のアペロはローザンヌだ。これまでは、遠いしフランス語できないし、と断っていた。でも、今回新たに知り合った男性に「チューリヒにもフランス語圏か ら来ているんだから、僕たちもローザンヌへ行こうよ」と言われ、いまはちょっとその気になっている。ほんとに、イタリアやオーストリアからもわざわざ来て いるくらいだものね。女性は男性より少なかったけど、みんな気さくな人ばかり。「あなたは何語?」が挨拶代わりで、すぐに打ち解けられる。4年前は気後れ して行くのを止めたけど、最初のアペロで知り合った、いまはお姉さんのような存在の女性に「ダメよ、行かなきゃ。行って人脈をつくるのよ」と叱られたの で、また行き出した(彼女はいま翻訳を止めて大銀行でバリバリ活躍している)。彼女にお礼を言わなくっちゃ。これからは行くのが楽しみだ。
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