改築のお披露目

今日はスイスの建国記念日。貴重な祝日である(スイスの祝日は少ない)。あちこちで記念行事やスピーチが催され、夜には花火が上がる。昨日の夜から、待ち きれない人々がもう花火を上げていた。今朝7時にも、教会の鐘とともにポンポンと長い間何かが破裂する音が続いていた。

午後には夫の妹一家がやってくる。昨日、3週間のイタリア旅行から帰ってきたばかり。お土産話が楽しみだ。

さて、昨日の日曜日はスイス一の動員数を誇る多目的会館 Hallenstadion(ハレンスタディオン)の14ヶ月間にわたる改築工事が済み、一般に初公開された。わずか5フラン(400円くらい)で12時 から4時までいろんな催し物を楽しみ、普段は(高くて)入れないロジェなども見学することができた。ビールかミネラル一本もおまけについている。なんて 太っ腹!

前もってプログラムをインターネットでチェックしようとしたけれど、そういう情報は一切なし。開場時間の11時半ぴったりにハレンスタディオン前につく と、もう大勢の人々がまだ閉まっているドアの前に群がっていた。群集は文字通り老若男女、あらゆる年齢層が揃っている。このハレンスタディオンをホームと するアイスホッケーチームZSCLionsのファンと思しき若者たちから、銀髪の女性たち、家族連れ、もう何十年も連れ添っていそうなご夫婦、一人でやっ てきている中年男性。なんだかびっくりしてしまった。これだけの人々にこのハレンスタディオンは愛されているんだ。

やっぱりZSCファンの夫に引きずられて行った公開日だったけれ ど、思いがけないプレゼントが用意されていた。いや、ゲストの中にちらりと名前を聞いていたけれど、あまり気に留めていなかった。なんと、あのフィギュア スケートで現在世界No.1のステファン・ランビエールが演技を披露してくれたのだ!!あの華麗なスピン、素晴らしいジャンプ、しなやかな肢体、軽やかな ステップ。たった5フランよ!にくいにくい。これだけでもう行った甲斐があったというもの。

最初は、ZSCの登場を待ち望むアイスホッケーファンがZSC用 の声援をわめき散らして何となく彼の演技を妨害気味だったけれど、それもだんだん消えうせて、最後は拍手拍手の嵐。カンドー的だった。あとからのインタ ビューで彼は「アイスホッケーファンとフィギュアファンの両方がいてなんだか少し面白かった」などと余裕の発言。フランス語圏の出身だがドイツ語もうまい し、好感度はバツグン。

初めは1~2時間で帰るつもりだったけれど、結局最後まで残り、4時間をこのハレンスタディオンで過ごしてきた。しつこいようだけど、5フランで4時間!唯一の悔いはカメラを持っていかなかったことでした。

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