雨の日の歩き

今朝は雨。9時から始まる太極拳へ久しぶりに徒歩で出かけた。自転車だと10分くらいだが、徒歩だと30分近くかかる。よっぽど天気が悪かったり寒かったりする以外はいつも自転車。時間を節約したいからだけど、本当なら歩くスピードが一番好きである。

この時期は天気が不安定で雨も多い。そうすると、歩道にはびょ~んと長いミミズがちらばる。植え込みの近くには日本の4分の1くらいしかない小さなカタツムリも出てくる。これらの小さな生命を踏み潰さないように、気をつけて歩を進める。

潅木にも小さな緑が点々と明かりを灯し始め、桜の木の前では甘い香りがほのかに漂う。大好きな小川のほとりの砂利道を歩く。傾斜にはすずらんのような可憐な花と韮を太く短くしたようなBärlauchという野生の食材が茂っている。でも、あんまりきょろきょろしていると、うっかりミミズを踏んでしまいそう。気をつけなくっちゃ。

歩きながらだといろんなものが観察できる。そしてまた、いろんな思いが飛来する。こういう時間をもっと大切にしたいが、ついつい自転車でささっと移動してしまう。机に向かう時間を少しでも多くしたいがために。時間というのは、どうしてこうも早く過ぎたがるのか。

以前は、ずいぶん暖かくならないと自転車を使うことはなかった。今では冬でもへっちゃら。

3月のぽかぽか陽気の昼、歩道を歩いていると頭上から「ポキポキ」という音が降ってくる。最初は何かわからなかった。どうやら、まつぼっくりが開く音のよ う。3~4年前まで聞いたことがなかった。初めてそうとわかったときは感動した。自転車だとこの音も聞こえないのよね。

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