行きつけは5つ星ホテルの美容院

「touch the sound」 は超おススメ!パーカッショニストのEvelynが奏でる音と幻想的な映像あるいは超現実的な映像が織り成すこの映画は、それ自体が一つの芸術作品といっていいほど。難聴でほとんど音を聞き取れなかった友人は映像のすばらしさにより魅かれていたが、私にはどちらも甲乙つけがたいほど印象的だった。日本の富 士市などでも撮影が行われていて、その様子もなかなか興味深い。大和太鼓との競演のシーン、映画館で唯一の日本人だった私は(50人も入れないくらいの小 さな映画館)思わず胸を張りたくなった。やっぱり、かっこいい。日本には世界に誇れる伝統芸術がたくさんある。細々とでもいいから、いつまでも受け継がれていって欲しい。

さて、今朝は美容院へ行ってきた。私の行きつけの美容院は、なんと5つ星ホテルの中にある。なんていうと、すっごくおしゃれな人間だと思われてしまうかも しれないが、なんのことはない、「私の」美容師さんに犬みたいについていったらここに行き着いたのである。彼女は、私がスイスで最初に暮らしたアパートの 隣人さん。年はけっこう離れているのだが、夫婦して仲良くしてくれている。頼れるお姉さんといったところか。

5つ星美容院はやっぱり高い。だから私は髪の毛がぼうぼうになって、もうこれ以上は我慢できない、という頃になってようやく出向く。でも高級美容院だから、出かける前にブローしたりして一応なんとか形をつけていく。美容院へ行くのになんだかヘン、と思いながら。

お客さんの中にはボディーガードつきのお方やチップを100フラン(8500円くらい)もくれる人もいるという。たまには世界的な有名人も来るらしい。残念ながら、私はまだそういうかたがたにお目にかかったことがない。

席に着くと、まず見習いの若くてかわいい女の子がシャンプーをしてくれる。日本みたいに「かゆいところはござませんか」とは聞いてくれないが、ここの見習 いの人はみんなシャンプーマッサージがうまい。今日も朝からいい気分に浸らせてもらった。極楽極楽。全身マッサージをしてもらってのどをゴロゴロいわせているモグリの気分である。それからお飲み物のサービス。この辺はやっぱり5つ星かな。あとは大雑把な注文だけして、もう長い付き合いのバーバラにおまかせ。だいたいいつも満足して帰ってくる。ああ、やっと人前に出られるような頭になった。

Coiffeur

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