ダヴォスの非日常

伝統的な保養地ダヴォスには、これまでにも何回か足を運んだことがある。地元の人に教えてもらったおしゃれなカフェや、ダヴォスでトレーニングを重ねていたプロ・スノーボーダーに教えてもらった美味しいピザ屋さん。もっと一般的なところでは、シャッツアルプの山に建つ、「魔の山」のモデルになったという元療養所のホテル、熱狂的なファンを持つアイスホッケーチームHCDのホームスタジアム。そしてもちろん、豊富なゲレンデ。

あっという間に過ぎ去ってしまった4日間のイースター休暇中、夫、義妹、甥っ子の4人でダヴォスに2泊した。目的は、甥っ子が出場する「子どもオリンピック」のスノボーレース観戦。2月のスキー休暇中に参加したスノボー教室のレースで3位になり、出場できることになった。

宿泊先は、ダヴォスの町から10キロ離れたゲ2016-03-25 21.34.15レンデのすぐ近くにあるロッジ。1泊目はナイタースキーをしていて、ちょっと変わった風景を見ることができた。夕方から降り出した雪も、ダヴォスで夕食を食べて帰るころには積雪を10センチほど増やして降り止んでいた。

この時の夕食は、先述のピザ屋さん。おいしかったけど、どこだっただろうと、出発前に検索して「ここかも」というところを見つけた。前に連れていってもらった時は、レストランの場所も名前もほとんど記憶になかったのだ。でも、座ったテーブルの場所や中の雰囲気を覚えていたので、まだ閉まっているレストランの窓越しに中を覗いてみて確信。開店した6時を半時間過ぎて入ってみると、なんと!もうほぼ満席状態。やっぱり、おいしいことで知られているお店なんだろうか。(おそらく)イタリア人のウエイターさんが親切に「7時半までなら」と4人分の席を見つけてくれた。みんな別々のピザを頼んだところ、感激の声の嵐。夫は家に帰ってきてからも何度も「おいしかった」を繰り返していたほど。

朝はまだ曇り空

朝はまだ曇り空

翌日はいよいよレース。観戦者の大人3人はロープウェイで山に登った後、徒歩でゲレンデを横切り、レース場へ。ゲレンデに立ったのは何年ぶりだろう。私が履いていた靴はほとんど靴底の溝がなく、義妹が言った通り、急なゲレンデで滑って転んでしまった。幸い、昨晩降雪があったし、アイスバーンでもなく、何メートルも滑り転がることはなかった。帰りは転びはしなかったけれど、スキーヤーたちを避けながら、転んだら下まで滑り落ちそうだと必死に歩いた。ああ、いい運動とスリルだった。

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肝心の甥っ子の成績はというと、1レース目でいきなり転倒してしまったにもかかわらず、3位入賞!スノボーは人数が少なかったこともあるかな。でも、よくがんばりました。

この日の夜は、アイスホッケーのプレーオフを観戦。チケットはもちろん買っておいたけれど、会場は満員御礼で、もう立ち見席しか空いていなかった。熱狂的なファンに囲まれて、何時間も立ちっぱなしでいられるかどうか……。甥っ子は「最後までいられる!」と言い張ったけれど、大人の方が疲れて2セット目が終わったところで退散。試合が始まれば面白いけれど、それまでの待ち時間が長い!結局、地元ダヴォスはベルンに負けて、決勝進出を逃した。早く帰ってきてよかったかも。

立ち見席は暑く、熱い

立ち見席は暑く、熱い

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