友を訪ねて北欧へ

ヨーロッパの人はあまりオーロラに興味がないらしい

ヨーロッパの人はあまりオーロラに興味がないらしい

いつか見ることができたらいいなぁ…。ラップランドにいる友人を訪ねたら、きっと見に行けるだろう。見えたらいいなあ…そう思いながら出かけた北欧。神秘 的なオーロラは冬にしか見えないと思っていたからあまり期待していなかったのだけど、見えた!正直「うわあ~」という感動はなく、「ああ、オーロラってこんなんなんだ」と思ったくらいだったけれど、夫や友人が寒いと車内に入ってもまだ名残惜しかった。

今回は珍しく友人を訪ねる旅行だったので、いつもと違った楽しさにあふれていた。やっぱりその土地に長く住んでいる人がいると、いろんな人と知り合い、い ろんなものに出会い、いろんなものに触れられる。おまけに、ラップランドに住む友人は観光の専門家なので安心のおまかせコース。その後、フィンランドの湖 水地方、ヘルシンキ、ストックホルムと周ったが、秋の黄葉・紅葉が美しいラップランドでのハイキングが一番印象に残っている。友人宅でのサウナ、トナカイ の心臓の干し肉(わたしは1ミリ四方でギブアップ)、ベリー摘み、温かい歓迎…。

Lappland温かい歓迎といえば、ラップランドの友人と同じく15年ぶりくらいの再会となったストックホルムの友人も、毎日仕事が終わったあとの夕方に、ご主人と ともにつきあってくれた。満面に笑みをたたえて「ストックホルムに来てくれてうれしい」と何度も言う。自宅にも呼んでくれ、彼女が大好きだという小エビの サラダや1週間に1度は食べるというサケのお料理に腕を振るってくれた。ここでもやっぱりトナカイ肉が出場。私は遠慮したけれど、一皿試した夫はブルーベ リーソースとマッチしておいしいと言っていた。北欧ならではのお料理だろう。

曇りの日が多かったけれど、湖は静か

曇りの日が多かったけれど、湖は静か

ヘルシンキでもストックホルムでもよく歩いた。山の中のハイキングと違って、町の中を歩き回ったときの疲れはあまり歓迎するタイプのものではない。一度に 2つの町を訪れるのも夫はキツイと言い、ストックホルムではかなりバテていた。その前にヘルシンキから乗ったフェリーの船底キャビンで、一晩眠れぬ夜を過 ごしたのもこたえたのかもしれない。「ちょっと節約」と予約した船底キャビンは狭い2段ベッドが備えつけられ、2つのトランクを置いたらもう足の踏み場も ないほどの狭さ。それでも小さなシャワー・トイレがついていた。感謝!空気はきれいだったので、これだけなら別に文句はないのだが、夜中にいきなりエンジ ン音が異様に大きくなり、わたしたちは2人して「今に水が流れ込んでくるかも」とおびえながら眠れぬ夜を過ごした。でも、これはいつものことらしく、ス トックホルムの友人に話したら、にやにやしながら「うるさかったでしょう」と言う。このキャビンにお世話になることはきっと金輪際ないでしょう。

ストックホルムの旧市街ガムラスタンの広場

ストックホルムの旧市街ガムラスタンの広場

ちょっと疲れたし、そろそろうちに帰るのも悪くないと思いながら空港に向かったら、なんと飛行機がキャンセルに!こんなことは初めてだ。早めに行ってよ かった…。SASのカウンターに行くと、スタッフがてきぱきと30分後に出るコペンハーゲン行きの飛行機を手配してくれ、空港の端から端まで走って飛行機 をキャッチ。1時間ほどの待ち合わせで無事チューリヒに帰還した。いろいろあったけど、事故も怪我も盗難もなく終わりました。

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