少し仕事のお話を……

去年の暮れにいただいた翻訳の仕事が2つ、長引き長引きしていたが、ようやく目途がつきそうだ。 一つは久々の日独の翻訳のお仕事で、独日とは別の楽しさを味わわせていただいた。私のドイツ語でいいのだろうか、という疑問は常につきまとうけれど、クライアントが承諾してくださっているのだから、できる限りのことをやらせていただくしかない。

もう一つはチューリヒの広告代理店からいただいたお仕事で、日本のイラストレーターとの間の橋渡し。彼はおそらくかなり有名なイラストレーターなのだと思 うけれど、すごく腰が低くてとても仕事がやりやすい。広告代理店の方も同じ。お互いに相手を気遣い、最高の仕事をしようとしている。なんだか橋渡しが「私なんかでスミマセン」という感じだ。

勤め出して一年と少し経った会社のお仕事も、年初から結構大きなイベントが続いた。勤め先はネット上でスイスの情報やニュースを流している国営報道機関。 ここで翻訳をしたり記事を書いたりするほかにビデオも作らせてもらっているのだが、これがなかなか楽しい。これまで特にビデオ制作に夢中になってきたわけ ではないので、腕の方はまだまだ。でも、ここでもやさしい協力者のみなさんのおかげで、それなりの作品に仕上がっていると思う。編集の方の力もとても大き い。いつも感謝してます、ほんとうに。

今年はローザンヌ国際バレエコンクールに参加するある女の子のビデオを作ることになったので、1月半ばからその準備も加わった。ほぼ1週間ローザンヌに留 まりつつ、翻訳の仕事を進めたり、次の大イベントの準備を進めたり。家に帰れば帰ったでコンピュータに向かいっぱなしなので、夫はだんだん私が燃え尽き症 候群にでもかかりはしないかと心配になってきたよう。最近はコンピュータをつけると怒る。でも、もうあと少し。本の翻訳の方ももう出版社に提出して、やる べきことは残りわずかだし。

…とホッと一息つこうとすると、また何かやることが現れてくるんだけどね。でも、それはきっと幸せなことなんだと思う。明日はもうすでに終わった「次の大イベント」のビデオ編集。うまくできるかなあ…。

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