不憫なモグリ

昨日は小さなお別れがあった。5人家族のお隣さんの引っ越しが一昨日終わり、飼い猫のシュールだけ、新居に場所を作ってから奥さんが引き取りに来た。 シュールは時どきモグリのエサを食べてしまうけど、モグリが生まれたときからず~っと一緒にいて、モグリにとってはお父さんみたいな存在だったに違いな い。もう10歳を過ぎているから木登りはしないけれど、よくモグリと追いかけっこを楽しんでいた。我が家の仕事部屋や玄関前の石畳の上で、2匹して寝そ べっていた。私たちがモグリと散歩に行くと、時どきシュールもあとを追ってきた。ああ、こう書いていても悲しくなる。

引っ越しても人間同士はいつかまた会える。人間は自分たちの都合で引っ越して、子どもですらも何かあったら言葉や行動でその気持ちを周囲にわかってもらえ る。でも、シュールは…。何も知らないまま、突然まったく知らない土地へ連れて行かれたシュール、元気でいてね…。ちゃんとエサを食べてね。新しい友達を また見つけてね。

お父さん兼大親友をなくしたモグリのこともとっても心配。彼は理解できるだろうか。お隣一家がよそに引っ越してしまったことを。シュールも行かざるを得な かったことを。もう二度とシュールと転げまわれないことを。シュールがオリに入れられて最後のお別れに来たとき、モグリもそばにいた。また病院に行くのか と思っていただろうか。それとも、やっぱり何か感じ取っていただろうか。モグリが、シュールがかわいそうでならない。

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