叔父叔母宅にて

昨日の土曜日、2年ぶりくらいで夫の叔父・叔母夫婦に会った。義母と義妹一家とともに、チューリヒから車で一時間くらいのところに住んでいる彼らの家へ招待されたのである。二人は田舎にある小さなホテルの最上階を素敵に改造して悠々自適に暮らしている。

約束どおり2時半ぴったりに着くと、テラスにアペロの準備が整っていた。緑に囲まれ、ハーブやプチトマト、ピーマンなんかも植えられていて、相変わらず手 入れもばっちり。軽いおつまみと白ワインでおしゃべりをしているうちに義妹一家も1時間ほど遅れて到着。もう8ヶ月になったレアンドロは叔父夫婦とは初対 面だ。

目のつくところに時計がなかったのでよくわからないけれど、夕食が始まったのは5時くらいだったのだろうか。スイスではあまりお目にかかることのないタコ のサラダに始まり、叔父得意の豚の塊り肉グリルに仔牛のすね肉ソース、それに野菜のグリルが添えられた。叔母は以前、チューリヒでカフェを経営していただ けあって、デコレーションも凝っている。テーブルを飾るさりげない花もしゃれた感じ。

大人が7人、子どもが1人。なんだかみんながいっせいにしゃべっている感じで、賑やか賑やか。私が口を挟む隙なんかほとんどない。テーブルの上を会話があ ちこちに交差している。まあ、おいしいお食事をいただいている間は、少し静かだったかな。みんなお酒も好きな方だから、ワインのビンが次々に空けられてい く。お腹いっぱいご馳走を詰め込み、1時間くらいワインだけで話し込んだだろうか。デザートの時間がやってきた。マンゴとアイスクリームがこれまた美しく 盛られてきた。みんなため息。エスプレッソ、アマレット、コニャック…。もうおなかいっぱいだ。でも、このあとも談笑はまだまだ続く。

叔父さんは昔からジョーク好きだったらしい。会うたびにいつも面白いジョークを披露してくれる。その話し方がまたうまいので、みんなにオオウケ。でも、私 一人よくポツネンと笑っていいものやらどうしたものやら。この日、気がついた。外国語のマスターの度合いって、ジョークが理解できるかどうかで判断できる かも。ジョークはたいてい、その国の文化も理解していないとわからない。ことばも文化の一つだ。スイスジャーマンでしか言えないスイスのジョークもある し、ハイジャーマンに直してもらっても、育ってきた環境が違うために私にはあまり面白くないこともある。私はまだまだ勉強不足みたい。

レアンドロがいるから早めに集合して早めに解散するという予定だったが、それでもお開きは10時半。コニャックのあと、もうそろそろかな、とひそかに思っ ていたけれど、なんのなんの。またまたワインの栓が抜かれ、9時過ぎになると叔母が再びキッチンに立ち出した。ふと見ると、種々のチーズを切り分け、ブド ウとナシをお皿に盛っている。これは典型的なデザートだ。これにフランスパンのトーストがつく。私はもうお腹いっぱい。結局なんにも食べなかったけれど、 みんなはおいしそうにチーズや果物をほおばっている。信じられない!日本食育ちと乳製品育ちの差をまざまざと見せつけられた感じだ。ほんとにタフなお 腹!8時間も飲み続け、食べ続けられるんだから。

ときどき雨がぱらぱら。テラスの大きなパラソルの下で

ときどき雨がぱらぱら。テラスの大きなパラソルの下で

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