本当のことは言わない

11月18日、夫の妹が男の子を産んだ。初めての出産である。翌日、病院にお見舞いに行ったときに、「予定日よりだいぶん早かったね。12月の初めだったよね、確か」と聞くと、そばにいた彼女の夫と顔を見合わせて苦笑したあと、「実はね―」。

出産間際になると ― とくに初産の場合 ― 、「まだかまだか」という問い合わせが激しくてやりきれないという話を聞いたので、周りにはわざと本当の予定日より遅めの日にちを知らせたのだと言う。それを聞いたとき、身内の私たちにまで本当のことを言ってくれないなんて、なんて水臭いんだろうと思った。正直、ちょっとがっかりした。でも、どこで話が漏れるかわからないから、やっぱり徹底しておくに越したことはないのだろう。

それにしても、出産が予定日より大幅に遅れているのならともかく、本人も初産を控えて緊張しているところにみんながみんな、電話をして尋ねるなんて―。ちょっとビックリ。

この話を聞いて、早速日本人の友人に聞いてみた。やっぱりみんな、本人から連絡がくるまで待つという。私がいままでそうしていたように。

昨日は娘が2人いる隣の女性に会ったので、彼女にもどれどれと聞いてみた。彼女いわく、「予定日を遅めに知らせる人は多いらしいよ」でも、彼女はそれをしなかった。そしたら案の定、一人目の出産の前は電話攻めでまいったそうだ。

ふーん、スイスってそうなんだ。15年目にして知った新たな事実。

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